海を望む高台に建つ、一棟貸しの高級ヴィラ様の事例です。建築写真はプロのカメラマンに撮影を依頼しており、白を基調とした建物や、インフィニティプール、テラスからの眺望など、空間の魅力は十分に伝わる仕上がりでした。
ただ、SNSや予約サイトに掲載しても、思うように予約につながらない状態が続いていたそうです。理由を伺うと、写真に写っているのは空間だけで、そこに人物が写っていなかったことが一因ではないか、というお話でした。プールもテラスも美しく撮影されているものの、「自分たちがここでどんな時間を過ごせるのか」を、写真から具体的にイメージしにくい。とくにカップルやご夫婦での利用を想定した集客を強化したいという狙いに対して、空間写真だけでは訴求力に限界があったようです。
SNSの投稿でも、建物の外観や設備写真は「保存」はされても「行きたい」という反応にはつながりにくく、次のアクション(問い合わせや予約)への距離が縮まらないという課題を抱えていました。
すでにお持ちだった建築写真をお預かりし、SCENESCAPE AI VILLA,HOTELでブランド分析を実施しました。ヴィラの世界観 ― 白を基調とした建築、海と緑の景色、上質でありながら気取らない雰囲気 ― を踏まえ、LOOKは「Timeless Summer(Kodak Portra 400 inspired)」を軸に選定しています。
プールサイドでくつろぐカップル、テラスで語らう時間、夕暮れのブルーアワーに佇む二人など、同じ建物・同じ景色を保ちながら、複数の「体験シーン」を静止画・動画として制作しました。LOCATION LOCKの仕様に沿って、建物の構造やプール形状、眺望はそのまま維持し、実在しない設備や景色を新たに加えることはしていません。あくまで「そこにいた人」を描き足す、という設計です。
納品後は、SNS投稿・予約サイトの掲載写真として、人物入りのビジュアルを複数展開いただいています。夕景のロマンティックな一枚、日中の開放的な一枚など、投稿の目的に応じて素材を使い分けられる点も好評でした。
以前は建物だけの写真1枚に頼っていた発信が、「ここで過ごす時間」を想像させるビジュアルの選択肢を持てるようになったことで、SNSでの反応や、問い合わせ時の会話の質にも変化が出てきているとのことです。すでに質の高い建築写真をお持ちの施設様であっても、そこに人物と体験を加えることで、伝わり方は大きく変わります。